今回ご紹介する漫画は【本なら売るほど】3巻です!
- 本好きな人
- 話題作を読みたい人

※画像は『Amazon』より引用(©児島 青/KADOKAWA)
PR

あらすじ
数ある賞を取得した今話題の古本屋営業録漫画!
3巻もまた悩みながら、本好きあるあるを提供しています。
見どころ・魅力ポイント
- 1~2巻で培ってきたものが昇華される3巻
- オムニバスのような形式
- 本好きあるあるからの脱却
基本情報
作品名:本なら売るほど
作者:児島 青
ジャンル:日常・お仕事
巻数:3巻
出版社:KADOKAWA
感想
正直なところ、1〜2巻を読んだ時点では「面白いけど、まあ良作くらいかな」という温度感だった。
いわゆる“本好きあるある”的な空気感で心地よく読める一方、どこかで既視感もあって、強烈に刺さるまではいかなかったというのが本音だった。
かやのりこれが2巻までの俺の本音
ところが3巻で、その印象は一気にひっくり返された。
これまで積み上げてきたものが一気に花開いたような感覚があり、読後に残る余韻の質が明らかに変わった。
単なる共感系のエピソードから一歩踏み込み、「本とは何か」「古本屋とは何をしている場所なのか」といった、
より本質的で哲学的な問いを真正面から投げかけてくる構成になっていて、
ページをめくる手を止めて考え込む場面が何度もあった。



俺の好みの構成になっていて大好きになった
自分自身、漫画がかなり好きでこれまで大量に読んできたけれど、「自分にとって漫画とは何か」「本屋とはどういう存在なのか」といった問いを、ここまで改めて意識させられることはそう多くない。
この作品は、その当たり前にあるはずのものを、あえて言語化させようとしてくる。
読者に寄り添いつつも、決して甘やかさない距離感がとても心地よかった。



より深く考えさせられました
賞レースで評価されている作品だけに、読者側の期待値もかなり高いはずだが、個人的には3巻はその期待を大きく上回ってきたと感じている。
むしろ、ここからが本番だったのではないかと思わせるほどの完成度だった。



3巻はまた違った読み味なので2巻で辞めちゃった人も帰ってきてほしい
特に印象に残ったのは、前巻で古本を自分の作品として扱ってしまった芸大の学生のエピソードだ。
彼が再登場し、自分の過去を後悔しながら「あの時、作品にできなかった本が1冊だけある」と語る場面は、とても静かで、それでいて強く心に残るものがあった。
何を選び、何を切り捨てたのか。その選択の重みが、言葉の端々から伝わってくる。



観測範囲だと賛否のある話とキャラクターだっただけに再登場で深堀するのは驚いた
そしてその問いに対するように、古本屋側の視点として語られる「店に並べる本のために、多くの本を捨てている」という事実。
理想だけでは成り立たない現実の厳しさが突きつけられるが、それを単なる残酷さとして終わらせないのがこの作品のすごいところだと思う。



学生の吐露へ対しての素晴らしいアンサーだったと思う
100冊の中から1冊でも、誰かの心に深く残る本が見つかるのであれば、それはきっと一生ものになる。
大量に消費され、取捨選択される中で、それでもなお残る「何か」がある。
その価値を信じているからこそ、古本屋という営みは続いているのだと感じた。



俺も漫画を大量に手放したことがあるけれど、今は取り戻そうと頑張っている。心に残った漫画すら手放したことを改めて後悔している
読み終えた後、自分の本棚を見返したくなる。
これまで何気なく読んできた一冊一冊が、自分にとってどういう意味を持っていたのかを考えたくなる。
そんなきっかけを与えてくれる3巻だった。
おすすめな人
- 2巻まで読んできた人
- 自身の趣味対して哲学的な考えを持つ人
- キャラクターの再登場が好きな人
注意点
- 1~2巻であったようなあるあるネタが好きだった人
総合評価
ストーリー:★★★★★
キャラ:★★★★☆
読みやすさ:★★★★☆
総合:★★★★★
まとめ
1~2巻は「おもろいけど~」って「けど」が入る余地がある感想だったんだけど、3巻は入る余地もないくらい面白かった!
そんな本作で特に刺さったセリフは・・・
「そこは こんな匂いがするのかな」
です!
母の形見を付けた青年のセリフ。
新品の本は無臭だけど、古本って独特な匂いがするから、古本屋をテーマにしているこの漫画にぴったりのセリフだと思いました!
PR










コメント