今回紹介する漫画は【おかえり水平線】3巻です!
- ハートフルな青春譚を読みたい人

※画像は『Amazon』より引用(©渡部 大羊/集英社)
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あらすじ
様々な思惑を抱えてついに迎えた文化祭!
しかし本番当日にトラブルが起きて。。。
波乱の3巻!
見どころ・魅力ポイント
- 優しい登場人物たち
- 気持ちのよさそうな銭湯シーン
- ハートフルな気持ちになる青春、友情譚
基本情報
作品名:おかえり水平線
作者:渡部 大羊
ジャンル:青春
巻数:3巻
出版社:集英社
感想
読み終えたあとに、思わず「やっぱり良いな……」としみじみした気持ちが胸に広がる作品だと思う。
派手な展開や強烈なインパクトで押し切るタイプではなく、登場人物たちの心の動きや関係性を丁寧にすくい上げていくような描き方が印象的で、その積み重ねが静かに読者の感情に染み込んでくる。
読み進めるうちに、気づけば彼らのことをすぐそばで見守っているような感覚になっていて、物語を閉じたあとも余韻が長く残る。
かやのり大人な気持ちになって彼らの青春を覗き見ている気持ち。
今回新たに登場した、文化祭で衣装担当になった女の子の存在もとても良かった。
私自身、衣装作りの経験があるわけではないのに、反応がいかにも年相応でリアルに感じられる。
「こういう子いるよね」と自然に思える等身大の描写がされていて、共感しやすい。
こうしたキャラクターの解像度の高さが、この作品の魅力の一つだと改めて感じた。
高校生くらいの年齢特有の揺れや不安、ちょっとした見栄や素直になれなさが、過不足なく表現されているからこそ、どのキャラクターにも現実味がある。



毎巻新キャラ出てくるけど全員いいキャラしてる
一方で、物語の中心にある主人公たちの関係性――
母親違いの兄弟であるという設定は、普段はそれを忘れてしまいそうになるほど温かく、ハートフルに描かれているのが印象的だ。
二人のやり取りや距離感はどこか自然で、優しい感情が感じられる。
しかし、だからこそふとした瞬間に「彼らはそういう関係なのだ」と思い出させられる場面が挟まれると、一気に胸が締めつけられる。
特に、過去に彼が受けた傷や、その背景にあるものがちらりと顔を出すとき、今の穏やかな関係の裏側にある痛みを突きつけられるようで、どうしようもなくつらくなる。



可哀想だとは思わないけど同情はしてしまう。エゴだけど
その「つらさ」は決して物語を重くするだけのものではなく、むしろキャラクターたちの優しさや関係の尊さを際立たせているように思う。
過去に十分な親の愛情を受けてこなかったからこそ、人から心配されたり気にかけられたりすることに対して、戸惑いながらも嬉しさを感じてしまう。
その感情は決して歪んでいるわけではなく、むしろとても自然で、切実なものだと感じた。
そうした描写に触れると、「そのままでいいんだよ」とそっと抱きしめてあげたくなるような気持ちになる。
この作品は、そうした繊細な感情に対して否定することなく、静かに寄り添ってくれるような優しさを持っている。



多分親代わりの立場なら同じように心配するし怒ると思う
全体を通してみると、大きな事件や劇的な展開がなくても、これほど心を動かされる物語があるのだと改めて思わされる。
キャラクター一人ひとりの感情が丁寧に描かれ、その関係性が少しずつ変化していく様子を見守ること自体が、この作品の醍醐味なのだろう。
読み終えたあとに残るのは、強烈な衝撃ではなく、じんわりとした温かさと、少しの切なさ。
そして、「また読み返したい」と思わせてくれる静かな魅力だ。



余韻に浸れるいい読後感
総じて、本当に素晴らしい漫画だと感じた。
派手さに頼らず、人の心の機微をここまで丁寧に描ける作品は貴重であり、だからこそ長く心に残る。
これから先、彼らがどのように成長し、どんな関係を築いていくのか、引き続き見守っていきたいと思わせてくれる一作だった。



いい青春でいい友情譚だよ
おすすめな人
- 余韻が響く青春、友情譚を読みたい人
- 高校生の心の機微を感じたい人
注意点
- ほんの一瞬だがネットの誹謗中傷シーンがある
総合評価
ストーリー:★★★★☆
キャラ:★★★★★
読みやすさ:★★★★★
総合:★★★★☆
まとめ
ほんとに素晴らしい青春譚だと思う。高校生の心の些細な動きをここまで表現できるものかと感心してしまうね。
そんな本作で特に刺さったセリフは・・・
「今日は頑張ったから 銭湯行こ!」
です!
銭湯シーンのほのぼのとしつつ、本音で語り合える瞬間はこの漫画の醍醐味だと思います!
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