今回紹介する漫画は【サラウンド】5巻です!

※画像は『Amazon』より引用(©紺津名子/リイド社)
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感想
大好きだった青春譚の漫画がついに完結を迎えたと知ったとき、まず驚きが先に立ち、続いてじわじわと寂しさが込み上げてきた。
あれほど長く、そして濃密に続いてきた物語が一区切りを迎えるという事実は、どこか現実感がなく、それでもページをめくるごとに確かに終わりへと近づいていく感覚が胸に残る。
楽しい時間が終わってしまうような、そんな切なさを抱えながら読み進めることになった。
コミ爺さんこの時はまだ完結で悲しみが先行しておったわい
作中で特に印象的だったのは、家族に対する向き合い方だ。
家族の話題になると少し気を遣う様子や、言葉選びの慎重さに、高校生とは思えないほどの大人びた一面を感じた。
ただ優しいだけではなく、相手との距離感を考えながら接している姿がとても誠実で、「えらいな」と素直に感心してしまう。
青春というと勢いや感情のままに突き進むイメージもあるが、この作品はそうした繊細さも丁寧に描いているところが魅力だと改めて感じた。



家で苦労してたキャラだからこその立ち回りだったのう
中でも、仲の悪い兄弟のエピソードは心に深く残った。
「あの頃のあいつに優しくできてたらよかった」という言葉には、過去への後悔と、それでもどうにもならない時間の重みが詰まっていて、胸に突き刺さるような痛みがあった。
誰しもが一度は感じたことのある感情だからこそ、強く共感させられる。
だからこそ、その後に描かれる兄とのささやかな和解のシーンがより一層輝いて見えたのだと思う。
すべてを一瞬で許すことはできない、それでも少しずつ歩み寄っていく。
その「少しずつ」が丁寧に描かれていて、とても温かく、そしてリアルな場面だった。



リアルな兄弟の仲直り方法だと思ったのう!
そして忘れてはいけないのが、推しである山口君の初デート回だ。
あの回は本当に最高だった。ぎこちなさや不器用さの中にある真っ直ぐな気持ち、そして「ありがとう」という言葉が自然に出てくる瞬間の尊さには思わず胸がいっぱいになった。
青春のきらめきがぎゅっと詰まったようなエピソードで、何度でも読み返したくなる。



勇気を出して次の約束を漕ぎつけた山口くんに乾杯
物語の締めくくりも、この作品らしい素敵なものだった。
ラストは学校の大掃除という、いかにも青春らしいシチュエーションで最終話を迎える。
日常の延長線上にある終わりだからこそ、彼らのこれからも続いていくのだと自然に感じられる構成が見事だった。
また、夏休み最後のエピソードで将来について語る場面も印象的で、まだ不確かな未来に向かって進もうとする姿がまぶしく、読者としてそっと背中を押されたような気持ちになった。
こんなにも素晴らしい作品が終わってしまうのかと寂しさに浸っていたところ、巻末で続編が決定していることが明かされたときには、本当に叫びそうになるほど嬉しかった。
終わりではなく、また新たな物語が始まるのだと思うと、この寂しさすらも次への期待に変わっていく。
大好きな青春譚はまだ続く。
その事実が何よりも嬉しくて、これからの展開を心から楽しみにしている。



本当にうれしい!!!!
評価
- どんな人におすすめ?
-
男子高校生の青春譚が読みたい人
- 特に何が好きだった?
-
3人の小粋な会話劇


- 推しの山口くんのデート回最高
- 夏休みのラストでみんなでオールする話最高
- 続編決まってて最高
- 続編が夏からっぽいので次巻でるのが待ちきれない
- サブキャラクターの掘り下げがもっとほしい








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