今回紹介する漫画は【盤上のオリオン】9巻です!

※画像は『Amazon』より引用(©新川直司/講談社)
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登場人物
- 二宮
本作の主人公。茅森に出会い、再び奨励会に舞い戻ってきた
- 茅森
竜王を父に持つ棋士。二宮を奨励会に戻ってくるきっかけを作った
- 生方
今回、二宮と対局する奨励会会員。かつてオンライン将棋で四天王の戦っていた
感想
将棋の世界における奨励会の年齢制限の話は、やはり胸に深く突き刺さるものがあったね~。
「好きなだけでは棋士になれない」という言葉はあまりにも現実的で、残酷で、それでもなお真実であるがゆえに重い。
ただ努力すれば報われるわけではない世界、情熱だけでは届かない領域が確かに存在することを、これ以上ない形で突きつけられる。
夢を追うことの尊さと同時に、その夢に届かない人間が必ず生まれてしまうという厳しさ。その両方がこの一言に凝縮されているように感じました。
コミ爺さん26歳にしてこれまで追いかけてきた夢を諦めることになる現実はあまりにも厳しい
「打ち破った相手を納得させる責任がある」という言葉もまた、勝負の世界の非情さと誠実さを同時に示しているなぁと沁みた。
勝つことはただの結果ではなく、相手のこれまでの努力や人生をも背負う行為なのだと気づかされる言葉だと思う。
勝者は単に強いだけでは足りず、その勝利が揺るぎないものであることを証明しなければならない。
その責任の重さを思うと、勝利がただの勝利では言葉足らずなのが伝わてってくる。



あらゆる人間の夢を踏み台にして棋士になるわけじゃな
幼い頃から切磋琢磨してきた生方vs.二宮との対局は、とりわけ心を締めつけるものがあった。
互いの強さも弱さも知り尽くしているからこそ、勝敗の行方が読めない緊張感がある。
そしてその一局には、これまで積み重ねてきた時間や思い出がすべて詰まっている。
ただの勝負ではなく、過去との決別であり、未来を分ける分岐点でもある。そんなひりつく空気が伝わってきた。



お互いに勝っても負けてもこれからの糧にしてほしいのう
また、先輩たちが後輩や妹のような存在を思って発する心の叫びには、思わず涙がこぼれそうになっちゃったね。
厳しい世界に身を置きながらも、そこには確かに人と人とのつながりがあり、ただの勝敗では割り切れない感情がある。
自分が味わってきた苦しさを知っているからこそ、同じ道を歩む者に対して何かを伝えずにはいられない。その優しさや切実さが胸に響きました・・・。
この作品は、将棋という題材を通して、夢を追うことの美しさと残酷さ、そして人と人との関係の深さを描いている。
ただの勝負の物語ではなく、生き方そのものを問われているような感覚にさせられる、非常に印象的な内容でした!








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