今回紹介する漫画は【GIANT KILLING】69巻です!

※画像は『Amazon』より引用(©ツジトモ, 綱本将也/講談社)
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感想
ついに幕を開けた、オリンピック出場をかけた大一番、日本対カタール戦。
物語としても大きな山場となるこの試合は、序盤から緊張感に満ちており、一瞬たりとも目が離せない展開となっている。
中でも印象的なのは、もう一人の主人公と言っても過言ではない椿に対して、カタールが徹底して強く当たってくる点だ。単なるマークというよりも、明確に潰しに来ているような激しさで、まさに削り合いと呼ぶにふさわしい攻防が繰り広げられている。
このヒリつくような空気感が、試合の重みとリアリティを一層引き立てており、読んでいるこちらの心拍数まで上がってくるようでした!
コミ爺さん椿の強さが敵国に分かっているからこそのチャージじゃな!
そんな激しい試合の中で、特に胸に響いたのが赤崎の独白である。
椿の先輩でありながら、実力で後輩に劣ってしまうという現実。
その事実は、彼のプライドを容赦なく打ち砕いていく。
しかし、その苦しみや葛藤が丁寧に描かれているからこそ、赤崎というキャラクターの人間味が際立ち、読者の共感を強く引き出しているのだと思う。
ただの挫折では終わらず、その経験を糧にして成長していく姿が描かれている点も、この作品の魅力の一つだろう。
誰か一人の成功だけでなく、周囲の人間すらも変えていく力があるということを、赤崎のエピソードはしっかりと伝えてくれている。
「いい漫画だ」と素直に感じさせてくれる瞬間でした・・・。



思わず涙腺がうるうるしてしまったのう
一方で、物語はさらに広がりを見せ、天宮杯トーナメントがいよいよ本格化していく。
対戦相手は1部昇格を決めた実力あるチームであり、簡単な試合になるはずもない。
しかし、ここで描かれるETUの戦い方が実に頼もしい。来季からは主人公である監督がチームを離れるという状況の中で、それでもなお「監督が代わっても変わらず強くあり続ける」という強い意思が、プレーの端々から感じられるのだ。
単なる技術や戦術ではなく、チームとして積み上げてきたもの、共有されている哲学のようなものがしっかりと根付いていることが伝わってきて、読んでいて非常にうれしくなった!



プレーで意志を示してくれたいいシーンじゃ!
そして、忘れてはならないのがスタッフ陣によるこの一年の振り返りのシーンだ。
選手たちの活躍だけでなく、それを支える人々の存在にもきちんと光が当てられている点に、この作品の懐の深さを感じる。
それぞれがさまざまな思いを抱えながらチームに関わり、その積み重ねが今の結果につながっているのだと実感させられる。
そして最後に語られる「楽しかったよ」という一言。このシンプルな言葉に、これまでの苦労や喜び、すべてが詰まっているように思えた。
読者としても、この一年を一緒に追いかけてきたからこそ、思わず「本当にそうだよな」と深く頷いてしまう。
試合の熱量、キャラクターの成長、チームとしての在り方、そしてそれを支える人々の想い。
さまざまな要素が高いレベルで絡み合い、この作品は確かな説得力と感動を生み出している。
これから先の展開にも大きな期待を抱かせてくれる、そんな充実した内容でした!








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