今回紹介する漫画は【まがりなりの春】1巻です!
- 少女たちの初々しい友情譚を読みたい人

※画像は『Amazon』より引用(©伊波日和/講談社)
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あらすじ
なんでもそつなくこなす中学1年生の主人公。
そんな彼女が出会ったのはカーリング!
初めて願う「あの輪に入りたい」から始まるカーリング友情譚!
見どころ・魅力ポイント
- 少女たちの友情譚
- わりと本格的な競技シーン
基本情報
作品名:まがりなりの春
作者:伊波日和
ジャンル:青春
巻数:1巻
出版社:講談社
感想
カーリングという、どちらかといえば一般的にはあまり馴染みのないスポーツを題材にした青春漫画。
ページをめくった瞬間から、「これはきっと面白くなる」という予感がひしひしと伝わってきて、その直感は読み進めるほどに確信へと変わっていく。
かやのりページをめくり始めてすぐにこれは面白いやつだとなったね
物語の主人公は、転勤族の親を持つ少女。
環境の変化に慣れきってしまった彼女は、どこへ行ってもそつなく振る舞い、波風を立てずに周囲に溶け込む術を身につけている。
言い換えれば、「何でもそれなりにできてしまう」器用さを持っている一方で、強く自己主張することや、本音でぶつかることを避けてきた人物でもある。



この「本音でぶつかることを避けてきた」が物語のキーになるわけ
しかし、その性格はカーリングという競技においては決してプラスに働かない。
チーム競技であり、意思疎通や感情のぶつかり合いが重要になる場面で、彼女の「無難さ」はむしろ足を引っ張ってしまう。
そこで初めて、彼女は本音で他人と向き合うこと、衝突することの意味を知っていく。
その過程がとても丁寧に描かれていて、読んでいて胸を打たれる。



少女たちの成長もしっかりと描いていて素晴らしく感じた
特に印象的なのは、彼女が「仲のいい輪」に憧れる気持ちだ。
外から見ていたときには楽しそうで、あの中に入りたいと強く思っていたはずなのに、いざ実際にその輪の中に足を踏み入れてみると、「どうして自分はここに入りたいと思ったのだろう」と戸惑い、疎外感を覚えてしまう。
この感覚は多くの人が一度は経験したことのあるものだと思う。
いわゆる“あるある”な感情ではあるけれど、それだけにリアルで、読んでいてかなりしんどい。
同時に、若さゆえの不器用さや痛みが生々しくて、思わず「素晴らしい」と叫びたくなる。



ここまで共感性の高いしんどい展開を描けるのは素晴らしいよ!
さらに、この作品が巧みだと感じたのは、カーリングという競技そのものと、少女たちの関係性や成長を重ね合わせている点だ。
カーリングのストーンは、ただまっすぐ進むのではなく、回転しながら、わずかに曲がりながら前へと進んでいく。
その姿はまるで、まっすぐには進めない少女たちの友情や青春そのもののように見える。
ぶつかり、迷い、遠回りをしながらも、確実に前に進んでいく。
その重なりがとても美しく、作品全体に深みを与えている。



巧いなぁと思った。すごい
読み終えたあとには、派手さとはまた違う、じんわりと心に残る余韻がある。
マイナーな題材を扱いながらも、その中に普遍的な感情と成長の物語をしっかりと織り込んでいるのが印象的だった。
青春の痛みときらめき、その両方を丁寧にすくい上げた、かなり良い漫画だと思う。



良作ですね、これは
おすすめな人
- 良質な青春譚、友情譚を読みたい人
- 漫画的だけど本格的な競技シーンを読みたい人
- 可愛らしい絵柄が好きな人
注意点
- 電子のみの発売
総合評価
ストーリー:★★★★☆
キャラ:★★★☆☆
読みやすさ:★★★☆☆
総合:★★★☆☆
まとめ
良作な青春譚だと思いましたね。葛藤や若さゆえのもどかしさなのでが巧く表現されてると思いました。
そんな本作で特に刺さったセリフは・・・
「まがりながら進まないと届かないの」
です!
カーリングのストーンはまがりながらじゃないと進まない。
それは多分、彼女たちの友情や青春も同じことってのを示唆するいいシーンだなと思いました!
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