今回紹介する漫画は【ベイク・ベイク・ベイク】3巻です!

※画像は『Amazon』より引用(©吉近イチ/集英社)
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感想
完結してしまった。
ページを閉じたあとに訪れる静けさと、胸の奥にじんわりと広がる寂しさが、この作品がどれだけ自分にとって大切だったのかを改めて教えてくれる。
物語が終わるというのは、いつだってひとつの別れだ。
けれど同時に、それは作品がきちんと走り切った証でもあるのだと思う。そう自分に言い聞かせながらも、やはり「もう続きが読めない」という事実には、どうしてもぽっかりと穴が空いたような感覚を覚えてしまうね・・・。
コミ爺さん完結を見届けるたびに心にぽっかり穴が開いたような感覚になるのう・・・
それでも、最後の締めくくりが「いらっしゃいませ」だったことに、この作品らしさが凝縮されていたように感じて、とても良かった。
終わりでありながら、どこか始まりのようでもある言葉。物語は幕を下ろしたはずなのに、あのカフェはこれからも変わらずそこにあり、人を迎え入れ続けるのだろうと思わせてくれる。
読者が物語の外に出たあとも、その世界が息づいているような余韻があって、静かに、そして優しく背中を押してくれるようなラストだった。



素晴らしいラストページだったのう!
この作品を通して強く印象に残ったのは、焼き菓子やコーヒー、そしてカフェという空間が持つ力の大きさだ。
単なる飲食物や場所としてではなく、そこには人と人とをつなぐ役割が確かに存在していた。
誰かが誰かのために作るお菓子、その一杯に込められた想い、そしてその場で交わされる何気ない会話。
それらが積み重なって、かけがえのない時間や関係性を生み出していく様子が、とても丁寧に描かれていた。



特別で特別じゃない場所だからこその空気感だったわい
これまで自分は、カフェに入るときにそこまで深く考えたことはなかった。
ただ美味しいものを食べたり、少し休憩したりする場所として、どこか当たり前のように利用していた。
でもこの作品を読んでからは、その一つひとつの背景に、誰かの努力や想いがあるのだということを意識するようになった。
目の前に出てくる焼き菓子も、注がれるコーヒーも、決して無機質なものではなく、人の手と心を通して届けられているのだと思うと、同じ時間の過ごし方でもまったく違って感じられる気がする。
きっとこれからは、何気なく入ったカフェでも、その空間や提供されるものに対して、今まで以上に特別な感情を抱くようになるだろう。
ふとした香りや味、店員さんの一言にさえも、この作品で描かれていたような温もりやつながりを見出してしまうかもしれない。
それはとても素敵な変化であり、この作品が自分に残してくれた大きな贈り物だと思う。



ここまで思わせてくれて「ありがとう」という気持ちじゃ
読み終えた今、寂しさは確かにあるけれど、それ以上に「出会えてよかった」と心から思える作品だった。
物語の中で描かれていた優しさや温かさは、きっとこれからも自分の中に残り続ける。
そしてふとしたときに思い出しては、少しだけ世界が柔らかく見えるようになるのだろう。
とても好きな漫画だった。本当に、完結お疲れ様でした。そして、素敵な時間をありがとうございました。








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