今回紹介する漫画は【ふたりバス】1巻です!

※画像は『Amazon』より引用(©豊林サカネ/小学館)
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感想
この作品は、まさに王道でありながらも繊細な魅力を持ったラブコメディだと感じた。
いわゆる「好き」と言い切るにはまだ早く、かといって単なる「友達」として割り切ることもできない――
そんな“ライク以上ラブ未満”の関係性が丁寧に描かれていて、読んでいるこちらまで胸がくすぐったくなるような感覚を覚える。
はっきりとした恋愛関係に進む前の、あの独特のもどかしさや、少しのことで意識してしまう初々しさが、この作品の大きな魅力だと思う。
コミ爺さん誰しもが通るであろう初々しい距離感!
幼いころからの友達同士という関係性がいい。
長い時間を共有してきたからこその気安さや遠慮のなさがある一方で、ふとした瞬間に相手を異性として意識してしまう、その距離感の揺らぎが非常にリアルに描かれている。
近すぎるからこそ一歩踏み出せない、でも近いからこそ些細な変化にも敏感になってしまう。そんな絶妙な関係性に、思わずドギマギさせられてしまった。



幼馴染とはまた違う距離感!
また、舞台となる「二人きりのバス」というシチュエーションも秀逸だと感じる。
日常の延長線上にあるはずの空間でありながら、二人だけの閉じられた時間が流れることで、どこか非日常的な空気が生まれている。
そのわずかな特別感が、二人の関係性をより際立たせ、普段なら意識しないような仕草や会話にも意味を持たせているように思えた。
周囲の喧騒から切り離された空間だからこそ、二人の距離がより近く感じられ、その緊張感と甘酸っぱさが際立っていた。



運転手さんのスピンオフも読んでみたいところ!
そして何よりも、ラストシーンの破壊力は凄まじい。
あの「足ちょん」という何気ない、しかし決定的なワンアクションが持つ意味の重さに、一気に心を持っていかれた。
言葉ではなく、ほんの小さな触れ合いによって気持ちが伝わってくるあの瞬間は、この作品全体の空気感を凝縮したような名シーンだと感じる。
直接的な告白や劇的な展開ではないからこそ、その一瞬の行動がより強く印象に残り、余韻として長く心に残り続ける。



ニヤニヤが止まらん!
全体を通して、大きな事件が起こるわけではないが、だからこそ日常の中に潜む感情の機微が丁寧に描かれており、読者にじんわりとしたときめきを与えてくれる作品だった。
恋が始まる直前の、あの一番繊細で、そして一番尊い時間を切り取ったような物語であり、その瑞々しさが最後まで失われることなく貫かれている点がとても印象的だった。
読み終えたあとには、どこか懐かしく、そして少しだけ切ない気持ちとともに、温かな余韻が残る。そんな良質なラブコメディだったと思う。
評価
- どんな人におすすめ?
-
初々しいラブコメが読みたい人
- どこが刺さった?
-
二人きりのバスという日常の中の非日常


- 初々しいラブコメ
- 日常の中の非日常感
- かわいらしい絵柄
- 2人の関係性が進むのがもしかしたら遅いかもしれない。(1巻なのでまだわからない)








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