今回紹介する漫画は【君が言うには犬の恋】上巻です!

※画像は『Amazon』より引用(©山椒ウオ/KADOKAWA)
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感想
主従関係をテーマにしたBL作品でありながら、その実態は「共依存」という言葉でしか言い表せないほど歪で濃密な関係性を描いた作品だった。
まず表紙から漂ってくる不穏な空気に強く惹きつけられるが、その期待は本編でも裏切られることなく、むしろ一話目から一気に物語の深淵へと引きずり込まれるような感覚を味わった。
読み始めた当初は、生徒会長が“主”として君臨し、ヤンキーが“従”として支配される構図なのだろうと自然に受け取っていた。
しかし物語が進むにつれて、生徒会長自身がネグレクトという過酷な環境に置かれていることが明らかになり、その瞬間にこれまでの見方が完全に覆される。
支配しているように見えた側もまた、深い欠落を抱えた存在だったのだと気づかされたとき、この作品の本質が単なる主従関係ではないことを思い知らされる。
コミ爺さん上巻にして物語が二転三転して目が離せない
主と従という関係は、一見すると一方向の力関係に見える。だがこの作品では、従わせる側もまた従う存在がいなければ成り立たないという、相互依存の構造が強調されている。
つまり、どちらか一方が欠けても成立しない、歪でありながらも強固な関係性なのだ。
その意味で、この作品が「主従BL」ではなく「共依存BL」と銘打たれていることに深く納得させられる。
これまでにも共依存をテーマにしたBL作品は読んできたつもりだったが、本作の描写はその中でも群を抜いて異質である。
もはや人間同士の関係というより、どこかホラーじみた不気味さすら感じさせるほどで、登場人物の多くが“普通の人間”とは言い難い。
彼らはそれぞれに歪みや欠落を抱え、それゆえに互いを必要とし、同時に縛り合っている。その様子は痛々しくもあり、目を逸らしたくなるような瞬間もあるが、それでもページをめくる手が止まらない。



もはや化け物たちの賛歌
むしろ、その危うさや不安定さこそが本作の最大の魅力だと言えるだろう。
登場人物たちの関係がどこへ向かうのか、救いがあるのか、それともさらに深い闇へと沈んでいくのか、その行く末が気になって仕方がない。
読者としては決して安心できる展開ではないにもかかわらず、だからこそ強烈に惹きつけられてしまう。
純粋な恋愛や甘さを求める作品ではないが、人と人との関係の極限の形を描いた作品として、非常に読み応えがある。
むしろ“好き”や“愛”という言葉では収まりきらない感情の絡み合いが、この物語には詰まっている。
続きがどうなるのか、一刻も早く知りたいと強く思わされると同時に、この異形の関係性の終着点を最後まで見届けたいという衝動に駆られる作品だった。



早く続きが読みたい!


評価
- どんな人におすすめ?
-
ホラーにも近い共依存BLが読みたい人
- 何が特に好きだった?
-
二転三転する関係性


- もはやホラーBL
- 二転三転するストーリーと関係性で飽きない
- アブノーマルすぎる
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