今回紹介する漫画は【のんのんの日常チャンネル】1巻です!

※画像は『Amazon』より引用(©路田行/文藝春秋)
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登場人物
- のの/のんのん
本作の主人公。顔出しなしでブイロガーとして日常を盛りに盛って投稿している
- ジロー
主人公の幼馴染。わりとなんでもできる
- 三里
主人公の視聴者。大手の企業に勤めており、主人公がのんのんだと気づき話しかけてくる
感想
三里という人物の存在が、とにかく純粋に怖いと感じた。
いわゆる露骨な悪役のような恐怖ではなく、もっと現実に近い距離でじわじわと迫ってくる不気味さがある。
投稿者の正体に気づいたとしても、普通ならあえて声をかけたり関係を持とうとはしないはずだからね・・・。
それにもかかわらず、当然のように踏み込んでくるその感覚が異質で、読んでいるこちらまで緊張させられる。
実際に主人公自身もはっきりと怯えており、その反応がむしろ現実的だからこそ、三里の怖さがより際立っているように思えました。
コミ爺さん距離感の見誤り方が恐怖を倍増させておるのかのぅ?
また、主人公が自分の承認欲求を満たすために嘘の投稿をしてしまうという展開には、現代的なリアリティを強く感じました。
SNSが当たり前になった今、少しでもよく見られたい、誰かに認められたいという気持ちから、事実を誇張したり、時には虚構を混ぜてしまう感覚は決して他人事ではないなぁと。
だからこそ、この物語の出発点が妙に生々しく、読者自身の感情とも重なってくる。その「ちょっとした嘘」が思いもよらない方向へ転がっていくことで、物語全体の不穏さが一層強まっていく構造も印象的でした!



ちょっとした嘘という現実が恐怖を呼び込んでいるように思えるのう
ラブコメのような軽やかな雰囲気をまとっているが、本質はホラーに近く、日常の延長線上に潜む歪みや違和感を丁寧に積み重ねることで、じわじわとした恐怖を生み出している。
そのギャップが非常に巧みで、最初に抱いた安心感が裏切られる感覚が強く印象に残りましたね~!



ラブコメと見せかけたホラーじゃったわい!
読者の視点から見ると、三里の言動や状況には明らかに怪しさがあり、「危ない」と感じるポイントがいくつもあるんだよね。
しかし、当の本人たちにとっては、目の前にある「幸せ」や「満たされる感覚」の方が強く、そこから目を逸らすことは難しいのだろうと思わされてしんどい。
その心理は決して特別なものではなく、誰にでも起こり得るものだからこそ、物語の怖さがより現実味を帯びている。
危うさに気づきながらも、そこから抜け出せないかもしれないという感覚が、読後にもじんわりと残りました。
さらに、幼馴染のジローの存在も物語に独特の味を加えている。
彼はどこかノンデリで空気を読まない発言が多いものの、主人公のことを好いている様子が垣間見え、その不器用さに思わずドギマギしてしまう。
シリアスで不穏な空気の中に、こうした少し軽やかな感情の揺れが差し込まれることで、作品全体の緩急が生まれているように感じた。
ジローの存在は単なるコメディリリーフにとどまらず、主人公の感情や選択に微妙な影響を与える存在としても機能しており、今後どのように関わっていくのか気になるところ。
しかしノンデリ発言は読者からしたらイライラの発生元だったり、主人公の思いを顧みると「大丈夫か?」と心配になるので彼の成長にも期待したいところ。



幼馴染だからこそノンデリ発言になってしまうのもわかるが、人の気持ちがわかっていないように思えてあかんのぅ!
全体として、日常的な感情や現代的なテーマを土台にしながら、ラブコメの仮面を被ったホラーとして展開していく構成が非常に印象的だった。
何気ない違和感の積み重ねが、やがて大きな不安へと変わっていく過程が丁寧に描かれており、読後には静かな怖さが残る作品だと感じました!








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